名誉館長 竹下景子
地球は緑の星。命輝く惑星ですね。そして、この地球上で私達ヒトが生きていくのになくてはならないのが水と空気です。そんなの知ってるよ、当たり前。そう、でもこの水と空気を作っているのが森の木々だということ。みなさんは考えたことありますか。私は、「ぎふ木遊館」の名誉館長を拝命しました竹下景子です。私と一緒に、ちょっと足を止めて森の声に耳をかたむけてみませんか。
「ぎふ木遊館」は、赤ちゃんから大人まで木と親しみ楽しんでいただけるところです。岐阜県は全国で2番目に森林の占める割合が高い県。その豊かな森から12種類の樹木がやってきました。色も木目も香りもそれぞれです。入ると、そこはもう森の中。はだしになって、体全部で木の温もりを感じてください。400年もの長い年月を生きたスギの木は、無数の葉っぱで雨をやさしく受け止め、そっと地面の下へと水をしみ込ませて、森は緑のダムになりました。そして。昼間の葉っぱは二酸化炭素を吸って、代わりに酸素を出してくれます。自らも育てながら、虫や鳥、動物やヒト、自分以外の多くの命を育んできたのです。母なる木の物語が、ほら、聞こえてくるでしょう。
他にも、岐阜の作家さんらによる100点を超える木のおもちゃで遊んだり、木育プログラムでは、自分だけの木の楽器を作ったり。木の達人と一緒に、まだ見ぬ森の世界へ、さあ、冒険の旅に出かけましょう。私達はみな心の中に森を持っています。「ぎふ木遊館」での体験が、お日さまや雨のように心の森をすくすく育てるお手伝いになりますように。
みなさまのご来館をお待ちしています。